しかし、それまでの研究が積み重なって、1980年代終わり頃これらの病態の関連について、「シンドロームX」や「死の四重奏」という言葉で報告がなされました。
これは非常に重要なことです。これまで別々と思われてきた疾患が、共通の原因によって引き起こされているのではないかと言うことを主張しているのです。
リーヴェンは、「高インスリンレベルを伴うインスリン抵抗性」「高レベルの脂肪」「肥満」「心臓血管症」「高血圧症」のふたつ以上の症状を持つものを「シンドロームX」と呼びました。特に、「インスリン抵抗性」がその他の症状を全て伴うことを重要視しています。
カプランの「死の四重奏」においては、(上半身)肥満症、高血圧症、耐糖能障害(糖尿病)、高中性脂肪血症(高脂血症)は高インスリン血症に深く関係するものだとしています。上半身肥満とは男性型肥満であり、内臓脂肪型肥満を指します。やはり、カプランも、高インスリン血症と肥満症、高血圧症、耐糖能障害、高中性脂肪血症を結び付けています。
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結局何が言いたいのかと言うことですが、この時点で、「インスリン抵抗性」(ここでは高インスリン血症と言い換えても差し支えないと思います。)と「メタボリックシンドロームに含まれる病態」が関連付けられたと言うことです。注目すべきことは、各病態の根底にあるのが「インスリン抵抗性」ではないかと考えていることです。内臓脂肪ではないのです。ですが、インスリン抵抗性の発生のメカニズムにまでは踏み込んではいません。
この概念を根拠に、あるダイエット法(健康法)が支持されるようになりました。その事については次の節にて。
このページは、姉妹サイト:低炭水化物ダイエットの参考文献「アトキンス式低炭水化物ダイエット」「シュガーバスター―カロリー神話をぶっ飛ばせ!」を参考としています。