メタボリックシンドローム対策

一般的なメタボリックシンドローム対策

メタボリックシンドローム対策ですが、メタボリックシンドロームを予防または治療するには、食生活を含めた生活習慣の改善を行うということになります。

要は、ダイエット(=食餌療法)と運動です。つまり、普通の肥満対策と何ら変わらないのです。その他には、リスクファクターとして、

が挙げられています。(他にもありますが)

結局の所、他のサイトでもメタボリックシンドロームの対策というと、この結論に行き着きます。以前から言われてきたことと殆んど同じです。これは、メタボリックシンドロームに行き着くまでので経過を見てきた通り、これまで別々と考えられてきた生活習慣病を見方を変えただけであり、新しい病気と言う訳ではないので、対処方もこれまでの生活習慣病の対策と同じと言うことなのです。

これでは身も蓋もないのですが、もう少し掘り下げて考えてみます。

私見ですが、禁煙は当然として(私は煙草の煙が嫌いです)、まずダイエット(食餌療法)から始めるべきと考えています。運動も必要ですが、食べすぎて肥満になって、痩せるために運動するなど、ナンセンスです。人間は、お金をかけて食べて太って、またお金や時間をかけて運動して減量するのです。人間は何と非合理的な行動を取る生物なのでしょう(人間の本能である食欲が、現代人の生活に適合していないのです)。ですので、先ず食生活を見直しましょう。運動はその後で十分です。

では、食生活を見直すとして、どのような食生活にすれば良いのでしょうか。今までは、肥満解消のためにエネルギー収支を見直す「低カロリーダイエット」が推奨されてきましたが、効果が有ったでしょうか。これまで多くの人が「カロリー制限」をしているのに、効果が出ている人は余り多くないように感じられますが。

前の節までで見てきた通り、メタボリックシンドロームに関連して、「インスリン抵抗性」「高インスリン血症」と言うキーワードが出てきます。また、このキーワードに注目したダイエット法があると紹介しました。このことから、メタボリックシンドローム対策に有効なダイエット法が見えてきます。

有効なのは炭水化物の過剰摂取を控えるダイエット

結論から申しますと、最も効果的と考えられるのは、炭水化物の過剰摂取を控えることです。つまり、(アトキンス式)低炭水化物ダイエットのようなダイエット法(=食餌療法)を実践することです。これらのダイエット法は、「メタボリックシンドローム」が定義される前から「メタボリックシンドローム」に注目し、その対策法を提示してきました。今考えても、これらの主張が間違っているとは思えないのです。

一方、仮に「内臓脂肪肥満主犯説」が正しいとしても、炭水化物の過剰摂取を控えることはメタボリックシンドローム対策に有効だと考えられます。炭水化物の過剰摂取は肥満の主要な原因であるので、炭水化物摂取制限は脂肪を減少させるのに極めて有効な手段だからです。内臓脂肪も簡単に減少させることができるに違いありません。

ですので、メタボリックシンドローム対策として、「アトキンス式低炭水化物ダイエット」に代表されるような「炭水化物の摂取制限」を行うダイエット法をお勧めします。

姉妹サイト:低炭水化物ダイエット

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