生活習慣病の新しい概念として注目されているメタボリックシンドロームについて、原因や予防方法を他サイトとは少し異なる観点から検討していきます

経緯

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メタボリックシンドロームと言う概念が提唱される前には、メタボリックシンドロームに相当する病態はどのように捉えられていたのでしょうか。

肥満、高血圧、糖尿病、高脂血症状、コレステロール...

定かではありませんが、30年程前では、肥満、高血圧、糖尿病(高血糖)、高脂血症、高コレステロール血症は別々のものと考えられていたようです。だた、一般的に、これらの病態は同時進行することが知られており、そこに着目した研究もなされていた様です。

我々一般人からすると、

のようなイメージだったと思います。また、医者もそのように説明する傾向にあったと思われます。

罹患率が高い心筋梗塞脳卒中などの循環器障害である動脈硬化ですが、初期は原因については何も言われていなかったように記憶しています。徐々に、高脂血症が原因として挙げられるようになり、「食の欧米化」すなわち「高脂肪高カロリー食が主犯」と言うイメージが定着してしまいました。

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そもそも、コレステロール自体、研究が進むにつれて色々取扱いが変わっています。最初は、コレステロールを摂取しすぎると体によくないと言われていました。そのうち、コレステロールに善玉と悪玉があることが分かり、総コレステロールと悪玉コレステロールを減らせと言うことになっています。最近では、コレステロールは体内で合成されるものであり、通常の食事では血中コレステロールに影響は無いと指摘する学者も現れています。しかしながら、未だにコレステロールを減らすにはコレステロール含有量の高い肉類や脂質の摂取を控えるという考え方が主流です。

しかし、考えて見てください。今日、高コレステロール血症の患者には「コレステロール低下剤」なる薬が処方されています。この薬剤は、「体内でコレステロールが合成されるのを阻害」するものです。つまり、高コレステロール血症は「コレステロールの代謝の異常」によって引き起こされるものであることを示唆しているのではないでしょうか。勿論、体内で必要とされている以上に摂取すると、この限りではないと思いますが。また、動物性脂肪(脂身)に多く含まれる飽和脂肪酸の幾つかがコレステロール代謝に悪影響を及ぼしているとも言われていることは念頭に置くべきと考えます。

つまり、コレステロールの摂取を控えるのではなく、「コレステロールの代謝の異常」の原因を取り除く必要がある訳です。

4・3・3ダイエット(ゾーン)に、コレステロールの代謝についての記載があります。

それぞれ別の病態と考えられていたこれらの病態ですが、経験的には何らかの関係があることが知られており、そのような指摘をしていた学者もいたかもしれませんが、世間一般には受け入れられていなかったようです。

しかし、やがて、時代は過ぎていき、色々な事が言われるようになります。詳しくは次の節。


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